高専オープンイノベーションチャレンジ2025 審査結果発表!
- watari21
- 2 日前
- 読了時間: 2分
長岡技術科学大学がJICA(国際協力機構)と共催するアフリカ開発課題解決のためのソーシャルインパクト形成・起業指向型ハッカソン「高専オープンイノベーション(KOI)チャレンジ2025」の入賞校を決定するピッチコンテストが5月17日、ミライエ長岡(新潟県長岡市)で行われ、ガーナ課題は長岡高専(新潟県長岡市)が、セネガル課題は函館高専(北海道函館市)がそれぞれ入賞を果たしました。また、「企業・団体特別賞」としてブルボン賞、UNDP賞、CFAOモビリティセネガル賞、立花商店賞も発表され、それぞれ以下のように入賞校が決まりました。
セネガル優勝校 | 函館高専 | 重曹とナノバブルの力で魚の鮮度アップ -漁師へ鮮度向上技術の導入による持続可能なセネガル漁業- |
ガーナ優勝校 | 長岡高専 | カカオの殻が未来を変える -廃棄物から収入と環境を生む新たな循環- |
ブルボン賞 | 函館高専(ガーナ) | ジア・ポット冷蔵庫を用いてカカオ豆発酵の安定化を目指す |
UNDP賞 | 富山高専①(セネガル) | QRコードを利用したセネガルの物流改革 Logistics reform in Senegal using QR code |
CFAOモビリティセネガル賞 | 函館高専(セネガル) | 重曹とナノバブルの力で魚の鮮度アップ -漁師へ鮮度向上技術の導入による持続可能なセネガル漁業- |
立花商店賞 | 大分高専(ガーナ) | 次世代に繋ぐカカオ農園 メタンエネルギーで実現する持続可能な農園再生 |
今年度のテーマ「ガーナ:カカオの危機を救え」「セネガル:ラストワンマイル問題を解決せよ」に対し、長岡高専は廃棄されるカカオの実の殻を用いて、生産量の減少が続くガーナのカカオ農家の所得とカカオの生育環境を改善するというアイデアを提案。
また、函館高専はセネガルの漁業における高付加価値化というアプローチを提案し、産官学の各フィールドの審査員から高い評価を受けました。両チームの高専生は今後、現地のJICA事務所や現地連携機関からのフィードバックなどを得ながらプロトタイプを製作し、ガーナとセネガルでの現地実証実験に臨みます。
ピッチコンテストの会場では、全国から書類審査を通過した9高専12チーム約60名の学生らが参加し、英語でのプレゼンに挑戦しました。
審査員として参加した中村俊之・JICA理事長特別補佐からは「アフリカとの共創に向けて日本の若者が開発課題にイノベーションの力で挑戦することに大きな意義がある。今年はTICAD開催の年でもあり、このイベントをきっかけとしてアフリカへの興味関心を高めてもらいたい」と激励の言葉がありました。


